仏検の2次試験は面接で、多くの人は苦手意識があり、合格できるか不安をお持ちのことと思います。
海外旅行程度の経験しかない一般的な日本在住の人なら当たり前ですよネ。
しかし!
最初に言ってしまいますが、仏検の1次試験を合格しているような方なら心配要りません。
すでに合格したようなもんです!
仏検2次試験(面接)とは
最初におさらいしておきましょう。
語学の能力判定は4技能で測られます。
- 読み
- 書き
- 聞き取り
- 会話
です。
会話能力以外は1次試験で試されています。
会話能力を測るのが仏検の2次試験で、具体的な内容は試験官との面接となるわけです。
2022年度の仏検2次試験の日程
以下は予定です。
確定したら改めて掲載いたします。
- 2022年度 春季2次試験:2022年7月17日(日)
- 2022年度 秋季2次試験:2023年1月22日(日)
ちなみに2021年度の秋季試験の2次試験は以下の日程です。
- 2021年度 秋季2次試験:2022年1月23日(日)
2次試験の具体的な中身
具体的な内容はAPEFの公式サイトに記載されています。
受験から結果通知まで | 仏検のAPEF/公益財団法人フランス語教育振興協会 (apefdapf.org)

仏検1級の2次試験とは
1級の2次試験は「与えられたテーマのなかから受験者が選んだものについての発表と討論」と定義されています。
評価基準は、
コミュニケーション能力(自分の意見を要領よく表現する能力)とフランス語力(発音・文法・語・句)を判定する
とされています。
面接時間:9分
- 各自の試験開始予定時刻3分前にテーマを2題渡します。この3分間に渡された2題のテ―マのうち、いずれか1題について考えをまとめておいてください。
- 指示に従い試験室に入室し、はじめに氏名等についてフランス語で簡単な質問がありますから、フランス語で答えてください。
- 次に選択したテーマについて、3分間、フランス語で自由に述べてください。続いてその内容についてフランス語で質問がありますから、フランス語で答えてください。時間の余裕があれば、一般会話を行うことがあります。
仏検準1級の2次試験とは
1級の2次試験は1級と同じで「与えられたテーマのなかから受験者が選んだものについての発表と討論」と定義されています。
評価基準も1級と同様に、
コミュニケーション能力(自分の意見を要領よく表現する能力)とフランス語力(発音・文法・語・句)を判定する
とされています。
面接時間:7分
- 各自の試験開始予定時刻3分前にテーマを2題渡します。この3分間に渡された2題のテ―マのうち、いずれか1題について考えをまとめておいてください。
- 指示に従い試験室に入室し、はじめに氏名等についてフランス語で簡単な質問がありますから、フランス語で答えてください。
- 次に選択したテーマについて、3分間、フランス語で自由に述べてください。続いてその内容についてフランス語で質問がありますから、フランス語で答えてください。時間の余裕があれば、一般会話を行うことがあります。
仏検2級の2次試験とは
2級の2次試験は「日常生活に関する質問に対して、自分の伝えたいことを述べ、相手と対話を行う」と定義されています。
評価基準は、
コミュニケーション能力(自己紹介、日常生活レベルの伝達能力)とフランス語力(発音・文法・語・句)を判定する
とされています。
面接時間:5分
- 指示に従い試験室に入室し、はじめに氏名の確認がありますから、フランス語で答えてください。
- 次に、面接委員によりフランス語で質問がありますから、フランス語で答えてください。
仏検準2級の2次試験とは
準2級の2次試験は「提示された文章を音読し、その文章とイラストについての簡単なフランス語の質問にフランス語で答える。フランス語での簡単な質疑応答」と定義されています。
評価基準は、
日常生活レベルの簡単なコミュニケーション能力とフランス語力(発音・文法・語・句)を判定する
とされています。
面接時間:約5分
- 係員の指示で、一人ずつ面接室に入ります。
- 入室したら面接委員が着席するよう日本語で指示します。
- 着席すると、面接委員が受験者の名前と受験級を日本語で確認します。
- 次に面接委員が、フランス語の文とイラストがある「問題カード」を渡し、黙読するように指示します。黙読の時間は1分間です。この時、イラストもよく見ておいてください。
- 黙読が終わると、次に音読するように指示されます。よく聞こえるように読んでください。
- 音読が終わると、面接委員が「問題カード」の文の内容およびイラストに関してフランス語で5つの質問をしますから、フランス語で答えてください。答える際に「問題カード」を見てもかまいません。
- 質問が終わると、面接委員がその旨を告げますから、「問題カード」を面接委員にかえして退室します。
ぶっちゃけ...
仏検2次試験の実態は、ご存じ方はご存じですが、準2級はフランス語の導入といいますか、何の心配も要らない試験です。(試験官も結構日本語で話します)
しかし!
仏検2級以上となると、ちょっとしんどいです。
特にフランス人の試験官は、臨機応変と言えば聞こえは良いのですが、ホント何を聞いてくるか分かりません。
迂闊に答えると、そこに突っ込んでこられて沼にはまります、ハイ。
そこがフランス人らしくて面白いと言えば面白いのですが...
驚きの仏検2次試験の合格率!

直近の2次試験の合格率を見てみましょう。
仏検1級の2次試験の合格率は
2020年度:87%
2019年度:79%
2018年度:82%
英検では1級の2次試験の合格率はかなり低いので、仏検ならではの現象だと思います。
とにかく1次試験さえ合格できれば(1次試験の合格率は10%台)、なんとかなりそうです。
仏検準1級の2次試験の合格率は
2020年度:81%
2019年度:79%
2018年度:77%
仏検2級の2次試験の合格率は
2020年度:88%
2019年度(春季):80%
2019年度(秋季):88%
2018年度(春季):82%
2018年度(秋季):82%
仏検準2級の2次試験の合格率は
2020年度:92%
2019年度(春季):82%
2019年度(秋季):85%
2018年度(春季):85%
2018年度(秋季):92%
もっと昔はどうだった?
2014年、2015年、2016年の仏検2次試験の合格率もみてみましょう。
こちら:
1次試験が合格なら2次試験も合格したも同然!
いずれの級をみても、かなり高い数値です。
つまり仏検の場合、1次試験さえ突破できればほぼほぼ合格したようなものなのです。
仏検の2次試験を受験された先輩たちの声も、この状況を裏付けできます
- 「もう、落ちたと思っていた」
- 「よく受かったなぁ」
- 「合格したのが不思議」
つまり、思ったようにフランス語を話せなくとも、頑張った人は合格できるのです。
では、10人いれば2人くらいは不合格ですが、どんな場合不合格になるのでしょうか?
仏検2次試験不合格への罠

これまでの指導経験と取材から導き出された、仏検2次試験に不合格になるパターン大公開!
- 日本語を口にする
- 発言を求められているのに沈黙する
- 指示されたことと違うことをする
発音はめちゃくちゃなのに、必死にフランス語を話そうとした受験生がまさかの合格をしています。
仏検の面接は、受験生の情熱が試験官を動かすことがある!のかもしれません...諸説あり
それと、どうしてもフランス語に窮したら英語を使うという禁じ手もあります...これも諸説あり
とにかく、「私はフランス語が好きでしょうがないんです」オーラを全身から発散させて面接に臨みましょう!
そのフランス語愛のオーラの量が減点を防ぎます...もちろん諸説あり
仏検2次試験対策には
仏検の2次試験対策は、やはり過去問で自分の受験級に見合った準備をすることが肝要です。
APEFの公式ガイドブックでは、2次試験に関する情報量としては不足しています。
おススメは白水社の問題集で、仏検に関して2次試験の情報量が最も充実しています。
詳しくはこちらをご参照ください。