仏検の2016年度出願者は26,054人。
過去10年以上減少の一途。一度も前年度より増えたことがありません。
一方英検はどうか?
2016年度出願者数は3,393,520人に及びます。仏検の約130倍!英検はIBAやJrを含む、年3回ある、としても差が大き過ぎです。
英検は大学入試や就職。採用試験での活用も見込まれ、この先も受験者数が急増していくことが見えています。
では、仏検は...
正直悔しいです。英検がどうのこうのより、先人たちが切り開いてきた日本でのフランス語、フランス文化の普及の貴重な仕組みが、ローソクの灯が消えていくように、無くなってしまいそうで、いたたまれぬ思いがします。
何かしら対策を打たねばならないのではないでしょうか。
私のようなものでも思いつく提案が4つ
提案1
英検Jr.のように仏検Jr.といった(別に名称はどうでも良いのですが)、小学生・中学生以下を対象にフランス語を楽しみながら、仏検5級につなげてゆく仕組みを用意する。
その際は英検Jr.にない付加価値は必須ですね。
フランス文化でも良いでしょうし、フレンチ食文化を楽しむでも良いでしょうし、英語も同時に学べるでも良いですね。
提案2
具体的なインセンティブを用意する。
つまり仏検合格者にご褒美を設定する。
単純に合格者全員対象のパーティでも良いですし、フランス語圏で使える割引やクーポンでも良いでしょう。
上位級の受験料半額(期限付き)などは、すぐにやるべきです。
とにかく仏検に合格した人だけが味わえる達成感・充実感・お得感を体感してもらう。
これが大切です。
提案3
日本は4月から新年度。心機一転する人が多いです。
また仏検の春季試験は6月。
そこでNHKのテレビ、ラジオのフランス語講座で4月から6月まで仏検5級、4級の受験対策講座を開講する。
仏検受験挑戦を芸能人(?)と一緒に楽しくトライしてもらい、実際合格することで仏検挑戦のモチベーションを最大限引き上げてしまう。
通信教育のCMにAKBのメンバーや芸人が勉強して合格するストーリー仕立てのCMありますが、あんな感じをフランス語に関心を持つ多くの人に拡げるのです。
仏検受験者数の拡大施策です。
提案4
大学入試、大学の単位取得、就職、採用試験用に仏検合格者のメリットを感じてもらう施策をする。
若い人たちに「英検やTOEICより仏検の方がメリットがある」と思われるようなインパクトがある施策を文部科学省や労働省、通商産業省に働きかけて打ち出す必要があります。
外務省にもフランス政府にも積極的に働きかけて後援してもらいましょう。
そもそも、仏検が2007年度に文部科学省認定試験から外れたこと、その後これといった施策がとられていない事、まったく忸怩たる思いです。
フランス文部省認定フランス語資格試験(DELF/DALF)を日本で普及させることに力を尽くした方が意味があるのかも…